2026.06.10山田 太一
土と向き合う、毎朝のルーティン
#畑から#土づくり#農場長日記
夜明け前の畑で
朝4時半、まだ薄暗い畑に着いて最初にすることは、土の匂いを嗅ぐことです。前日の雨を含んだ土なのか、乾いて軽くなった土なのか。匂いひとつで、その日の野菜の表情が想像できるようになるまで、20年以上かかりました。
私たちが化学肥料を使わない理由は、ある意味とても単純です。土壌微生物が豊かな土からは、微生物が分解した養分を、野菜が必要なタイミングで必要な分だけ吸い上げる、という自然なリズムが生まれます。それは数値で測れない、しかし確かに食卓で感じられる差を生みます。
土を診る、ということ
毎朝、畑を一巡しながら、私は手で土を握ります。湿り気、粒の大きさ、握ったときの崩れ方。これらはすべて、その日にやるべき作業の優先順位を教えてくれる『土からのメッセージ』です。
時には、想像していた作業計画を全部放り出して、別の畑に駆けつけることもあります。土が『今日はここを見て』と言っているからです。これは経験を積んだスタッフ全員が、ごく自然にやっていることです。
次の25年へ
創業から25年、続けてきたのは『土と一緒に歳を重ねる』という感覚です。次の25年も、ただ畑に立ち、ただ土と話し、ただ野菜を見つめる。それを続けていきたいと思います。
畑にいらっしゃる際は、ぜひ夜明けの土の匂いを、一緒に嗅いでみてください。きっと、何かが伝わるはずです。
